自分が本当に幸福なのか、自分の幸福のもとは何かを厳しく考えてみよう
しかし、それは本当でしょうか?
私はまだ結論が全然出ていないんですけれど、生きること以外の人間に目的がなく、かつ全く目的なく人間は改善
に改善を続けようとする。そして脳の体積が増大したので、幻想を抱くようになり、自分が幸せであれば幸せであると
いうことを言い開かせて、本当は自分が幸せではないんだけれど、他人の幸せの方が自分には幸せが感じられるんだけ
れども、まぁ、そうはなかなか思えないという大脳皮質の論理回路、歪んだ論理回路の命じるまま誤解した人生を送っているのではないかとも思われるんです。
第1回から第5回までいろいろな視点で、生物との関係、利他と利己の関係、それから今度は人間の性、性格とい
うものが改善だけを求めている。だから改善していないところでの生活はやはり満足は充分に得られない。その中で幸
福とは一体どういう定義なのか。ラッキーなのか、ラッキーというのはただの運ですよね。しかし、我々が考えている
幸福とはもう少し精神的で全体的ですよね。単なる一っ二つがラッキーであるのではない。また幸いというよリかは幸
福と言ったほうが、まだ哲学的に深い。人生死ぬときに「ああ、俺の人生よかったなぁ」というのが幸福なのでしょう
か。しかし、それもちょっとはっきリしませんね。
貧乏でも幸福になる。それは本当にそうか。いや、そう思いたいという気持ちはあるけれど、本当にそうか。
そういうことも、一回は自分が悔しいからというのではなくて、一度厳しく考えてみることも必要ではないかと思
います。
『幸福とは何か』武田邦彦(武田邦彦先生音声ブログKindle版大島久幸氏編 より)(雲雀電子出版) 20250214