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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

◎もし猛毒だったら、、、『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より

◎もし猛毒だったら、、、

もしダイオキシンが猛毒だったら、日本人はひどいことになったでしょう。なにしろ、日本の場合、水田で稲を育てるときに使った2種類の除草剤の中にかなりの量のダイオキシンが入っていたのです。農薬の名前は、PCP、CNPというものです。
日本人の主食のお米を作るときに「ダイオキシン入り農薬」を使っていたのですからゾッとします。それで私は、ベトナム戦争のときのベトナムの森林にあったダイオキシンと、日本の水田のものを比較してみたのですが、日本の水田の方が8倍もあったことがわかりました。
だから、もしダイオキシンが猛毒だったら日本人は大変なことだったのです。このデータは横浜国立大学のグループが丹念な環境調査で明らかにしたものですが、その頃、「ダイオキシンは猛毒だ」と言ってテレビは視聴率を稼ぎ、新聞は購読料を増やし、そして学者は研究費をもらっていた頃ですから、勇気のある研究です。
和田先生や、横浜国立大学のグループのように、社会がどう言おうと、自らの学問的立場から正しいことは正しい、データはデータとして厳然と言うことが変わらない人が少なくなりました。
ダイオキシンについてテレビが盛んに報道していた頃、真面目な学者は黙っていました。
その理由は「データが出ていなかったから」です。学者は推定でものを言うわけには行きません。理論や実験、調査などによって事実を明らかにしていく必要があるからです。
私もペットボトルのリサイクルを調査し、どうも10分の1もリサイクルされていないことがわかり、それを発表しました。そうするとまず「武田独自のデータ」と言われましたが、学者が独自のデータを出すのは当然です。また私がリサイクル率を発表する前は日本には「回収率」はあっても「リサイクル率」はなかったです
でも、現在の日本の社会はNHKの誤報もあって、多くの人が先入観で固まっていますから、「学問の自由」などはほとんど顧みられません。そのためにダイオキシンの研究者も私も迫害と言って良いほどの攻撃を受けました。その攻撃の理由のほとんどは「政府の言っていることと違う」、「テレビと違う」と言うことなのです。
自分の健康、子供の健康を守るのは親の責任です。でも、判断するためには正しい情報を提供してくれなければなりません。その点でNHKの反省を促します。
ところでかなり前にカネミ油症事件というのがありました。健康に良い食用油という名目で売られていた「ライスオイル」という天ぷら油の中に毒物が混入していたのです。
混入した毒物はPCB(ポリ塩化ビフェニール)というものですが、もちろん食用には使えないものが食用油の中に入ったのですから、障害が起こることも予想されます。
古くは水俣病、新しくは輸血によるC型肝炎事件があります。このような事件が次々と起こるのに、そのたびに犯人捜し、原因探しが行われ、それに時間がかかるのです。カネミ油症の場合も、PCBが原因かPCBの中に入っているダイオキシンが原因かと議論されました。
しかし、原因がPCBであれ、ダイオキシンであれ、苦しんでいる人は苦しいのです。
だから、治療のためにも原因を特定するのはよいのですが、法律論や責任論に巻き込むのではなく、被害者を助けることが先決と思います。

『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260117



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