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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

◎情報の差 『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より

◎情報の差

狂牛病を一般の人が恐れて、私が平気だったのは、考え方とか人生観というような難しい問題ではなく、単なる情報の差です。
多くの日本人は情報をテレビや新聞から得ます。最近ではインターネットが発達したので、英語の堪能な方は外国の情報を直接とれますが、それでも忙しいとか何かでどうしても日本の情報が主になってしまいます。
日本の場合、テレビや新聞が「狂牛病が危ない」と言い出すと、インターネットも同じような情報が多く流れます。
狂牛病のときには、「狂牛病は恐ろしい。「日本の肉を食べても」明日にも感染する」というようなことが書いてある本が多く本屋さんにおいてありました。
狂牛病騒ぎの頃には、出版社は著者に「先生、思い切って危機をあおってください」と頼んだものです。何しろ、危機をあおれば本は売れるし、先生も名前が有名になる。テレビや新聞の覚えもよくなるので、ついつい「狂牛病は恐ろしい」と書いてしまうのです。
でも、実際には、狂牛病は感染力が極端に低いのでうつることはないし、日本にも昔からおなじような病気があった、という正しい事実を最初に知らされていたら、あのパニックは無かったでしょう。
それなのになぜマスメディアはあれほど危険をあおったのでしょうか。それは最近のマスメディアの特徴、つまり「事実軽視」、「おれは偉いんだから、危険なことを教えてやる」という気分だからです。
テレビでも解説者がよくお説教をしているでしょう。
でも科学は、事実からスタートして、事実を解析し、十分に考え、それから意見を整理し、さらに自分の感情が形作られます。まさに事実重視なのです。
つまり、

〈事実 ⇒ 整理して考える ⇒ 意見 ⇒ 感情〉

の順序です。

でも、その本は「狂牛病は恐ろしい」という感情論から入っていました。

すなわち、

〈恐ろしいという感情 ⇒ 事実無視 ⇒ 意見〉

となったのです。自分が自分に願されて、結果的に恐ろしい事だけが目についたのではないかと思います。

同じものに「環境ホルモン」があります。
この事件(環境問題と言うより事件と言った方が的を射ています)は、ある女性が「人工的に作られた化合物はオスをメスにしたり、反対にメスがオスになったりする」と勘違いして、その考えにあう生物を自然から探してきたという事件でした。
彼女はそのように強く思い込んだ後、自然界を見てみると、魚やその他のものに多く見出されました。彼女は50歳になるまで普通の仕事をしていたので、まさか動物の中にオスメスが簡単に転換するものが多いとは考えてもいなかったと思われます。
自分自身の驚きと不安‥‥こんなに人工的なものが多いということはきっと何か不都合なことが起こるに違いないという漠然とした不安……があったのでしょう。
事実は、日本の小学校の副読本にもあるように、魚などはオスメスが転換する種類が多く、リストアップされているぐらいです。
でも、あるテレビ局は相模湾に行って、「奇形の魚」を探したのだけれどなかなか見つからず、あきらめて掃ろうとしたら、その時に奇形の魚が1匹見つかったのです。
カメラがその1匹を撮影し、番組の最初に大々的に報道したと言われています。こんなことをしたら、人の心をどうにでも操作できます。
マスメディアは、事実をそのまま報道しなければならないのです。この場合でも、「相模湾で変な魚を探したけれど、なかなか見つからなかったが、
1週間で最後に1匹だけ見つかった」と言えば、かなり印象は違うでしょう。

『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260120
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