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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

江戸末期「和算」が学問として成立していた 『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より

「和算」が学問として成立してた

ところで、幕末から維新にかけて、化学や物理などの自然科学に比べて、数学が著しく優位にあったのはそれなりの理由がありました。
物理化学や工学などの分野では、日本はもともと欧米に対抗できるものはほぼ皆無でしたので、すべてが欧米からの一方的な直訳だったのに対して、数学は日本国内にかなりのレベルで日本固有のものがあったからです。
俗に言う「読み書きそろばん」の一つとしての「商算」が根強く庶民の間に浸透していましたし、その基盤の上に確固とした「和算」が学問として成立していました。
算術関係では日本独自のものとして『塵劫記』のような名著もあり、和算の基盤の上にヨーロッパの数学を取り入れた『洋算発微』などのかなり高度な数学書も出版されていました。だから、数学は日本の得意分野だったのです。
続いて化学が導入され、遅れて少しずつ、工業技術も「電信」「鉄道」「造船」「造幣」などの知見が入ってきました。さらに、機械分野では1871年に『機械事始』が出版されます。四章立てのこの書物の最後の章で、後に薩摩藩が作る蒸気機関が水車の機械と並んで紹介されています。
また、数学や理学は書物だけでも発展していきますが、工学関連のものは現場の技術が必要ですからまずは官営工場で製作や実験がされて、それから徐々に民間の現場へと移って行きました。





『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)

『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より R0720250901
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