二つの幸福 仏教の場合
ムハンマドは紀元700年ですから少し最近なので、この2人がどういうものを幸福かと思ったかというのを見ますと、幸福というのは二つあると言っています。
―つは、誰かが言ったものをそのまま正しい、真実だと思って、それを信じ込むこと。もうーつは科学的根拠に基づいて自分で幸福を考える。この二つですね。
自分で幸福とは何かを考えるときでもお釈迦様とイエスキリストを参考にしても別に構わないわけです。お釈迦様とイエスキリストは人間じゃないか、もしくは人間じゃないに近く偉いということで、神様に近いということなので、この2人を取りますと、お釈迦様がまず何を言っているかというと、一切皆苦、「いやあ人生とは思うに通り行かないよ」と……思う通りに行かないということを理解するんだというわけですね。本当に思うといけませんね.. . .。
「自分は一生懸命働いたのに、なんでここで俺が切られるの?」って、「あいつよリか俺の方が働くのに、なんであいつの方が先に出世するの?」など、山ほどありますよ。
女の人だったら、「これだけ一生懸命家庭のことをやっているのに、旦那はなんだ!」と文句もありますよね。
一切皆苦なんですよ。
ですから一切皆苦、諸行無常、諸法無我、これはお釈迦様が長い修行を通じて直感でわかったものであって、科学的に論理性があったかどうかわかりませんが、まぁ多少はあったんでしょうね。
『幸福とは何か』武田邦彦(武田邦彦先生音声ブログKindle版大島久幸氏編 より)(雲雀電子出版) 20250216