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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

まえがき 東条英機を正しく教えない歴史教科書 『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より

まえがき 東条英機を正しく教えない歴史教科書

人と付き合って幸福になるとか、悲惨なことになるかは相手によりますから、人間にとって「相手を選ぶ」というのはとても大切なことです。それは「個人」の場合もそうですし、「国家」でも同じです。
日露戦争の激戦、二〇三高地の戦いでは、日本の乃木希典(のぎまれすけ)将軍が勝利します。乃木将軍は、ロシアのアナトリイ・ステッセル将軍と水師営(すいしえい)で相まみえたのですが、お互いに「武士道」「騎士道」の精神にもとづいた態度で臨み、戦いの後ではお互いの健闘を称え合い、哀悼の意を表し、戦闘の後始末をしました。
戦いに負けたステッセル将軍としては、「相手が良かった」と受け取るべきでしょう。戦いに勝った乃木将軍は、ステッセル将軍の生殺与奪(せいさつよだつ)の権限を持っているので、敵将を絞首刑にすることもできたのです。それをしなかったのは、ひとえに乃木将軍の人格だったのです。
東條英機(とうじょうひでき)首相は大東亜戦争が終結した後、日本の代表者としてその責任を追及されます。日本を占領したアメリカ軍は「自分たちを苦しめた東條を許さぬ」という考えで、「東條に自決をさせるな。もし自殺を図ったら何とかして一命をとりとめ、我々の手で絞首刑にする」という方針でした。つまり、「憎っくき東條には、二度にわたって死の苦しみを味あわせ、屈辱を二度味あわさせる」という考えだったのです。
日本の陸軍大将クラスが次々と自決するなか、東條の屋敷の周りには「自殺救助隊」のアメリカ軍が取り囲んでいました。自決を試みるであろう東條の命を何とかしてとめて、恥の上塗りをさせるつもりでした。
一方、東條は「あなたが全責任をとれば類が天皇陛下に及ぶことを防ぐことができる」と説得されて、自決するかどうか迷っていました。彼は妻に「もし、アメリカ軍が自分を敵将として配慮してくれる場合は、裁判に出て堂々と日本の正しさを主張したい。
しかし、自分を犯罪人として扱うなら自決する」と言っていたのです。
はからずもアメリカ軍は東條を「犯罪人扱い」したので、東條は自決を覚悟します。
しかし、アメリカ軍が自宅の周りを取り囲んでいる状態では、他の陸軍幹部のように腹を切る自決はできません。しかもすでに東條の短銃は自宅になく、手元には他人の小さな短銃しかありませんでした。
東條が心臓に向けてその短銃を発射した瞬間、それを待っていたかのようにアメリカ軍は直ちに東條宅に侵入します。ちょうど隣の家が日本人の医師だったので、まずはその医師を呼んで応急手当を依頼します。並行してかねて手配していた救急車と医師を呼び、救急手術体制ができていたアメリカ軍の病院に急送します。
このときに救急に当たった日本人の医師はアメリカ軍の依頼には従わず、手当てはしませんでした。日本人として、「自決をしようとしている東條を死なせてやりたい」と思ったのでしょう。
アメリカ軍は必死になって東條を救命しようとしました。出血がひどかったので、輸血は全血液の半分に及んだと言われます。そのような大手術で、東條はやっと命をとりとめました。

ナポレオンと東條英機 理系博士が整理する真・近現代史 (ベスト新書)



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