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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

第3章 白人の秩序への挑戦  白人優位を打ち破った「日露戦争」『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より

第3章 白人の秩序への挑戦  白人優位を打ち破った「日露戦争」

白人側から見た「世界秩序」
日本が明治維新を迎えた頃の世界には、どんな秩序があったかを整理して、理解することは明治、大正、昭和と続く日本人の歴史を知るうえでもっとも大切です。それも「日本人から見た世界の秩序」ではなく、「白人から見た世界秩序」こそが日本の運命を決めていったので、まずは”白人の秩序”を整理したいと思います。
鎖国を解いてからの日本の大きな戦争は、「日清戦争」「日露戦争」「第一次世界大戦」「日中戦争」、そして「大東亜戦争」でした。そのほかにも幕末の長州で起こった「下関戦争」、同じく幕末の「薩英戦争」や、ソ連との激しい戦いになった「ノモンハン事変」、大東亜戦争直前の「仏印進駐」などがありますが、やはり大きな歴史を考えるときには大きな戦争だけに注目したほうが良いので、本著では日露戦争、日中戦争、そして大東亜戦争に絞って「白人の作った世界秩序」との関係を整理してみたいと思います。
江戸幕府が鎖国政策をやめたのは、そもそも白人が日本を狙って襲ってきたからですが、それは長く日本が付き合ってきたオランダではなく、ロシア、イギリス、フランス、アメリカの国々でした。
これらの国々が日本を植民地にしようとしたのは当然です。すでにイギリスは、インド⇒ビルマ⇒シンガポール⇒香港とアジアの海岸線を東に進んできて、当時の支那を支配していた清王朝と1840年代にアヘン戦争を起こしています。
七つの海を支配していたイギリスの海軍力は圧倒的でした。清王朝との間に起こったアヘン戦争でも、戦闘が起こると清王朝の犠牲者が2000人、イギリス軍は10人程度というぐらいの差があって、まともな戦闘とは言えないようなものでした。戦争の理由も今から考えるととんでもないもので、「清王朝はイギリスが支那で販売している麻薬のアヘンを禁止したからケシカラン!」というような理由でした。
このような不当な戦争の理由はイギリス国内でも全員が賛成していたわけではなく、特にアヘン戦争のときにはイギリスの代議士ウィリアム・グラッドストンが国会で「醜悪な戦争」という演説をしています。しかし、結局戦争が起こり、清王朝が敗北して、その結果麻薬のアヘンを強制的に買わされ、支那の領土の一部がイギリスに割譲されるという酷いことが歴史的に起こっているのです。





『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)

『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より R0720250910
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