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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

悲惨な植民地 『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より

悲惨な植民地

白人の植民地の酷い状態は、イギリスの植民地ばかりではありませんでした。当時のフランスはアフリカの南部のチュニジアやマリなどと、アジアではインドシナ(現在のベトナム、ラオス、カンボジア)と、清王朝の南のほうを植民地にしていました。
そしてフランスのやり方もイギリスと似ているのですが、街角で屈強な若者が歩いていると、何かのことできっかけを作り、しょっびいて監獄に入れます。その監獄は独房になっていて―つの独房が長さ2メートル、幅1メートルぐらいの小さな部屋で、床はコンクリートがむき出しになっていて、トイレに使うために直径が15センチメートルぐらいの穴が空いています。
若者の手首には鉄の枷(かせ)が付けられ、その枷からつながっている鎖は床に固定されます。
その中に不運な若者は閉じ込められ、死ぬまでそこで過ごすというわけです。
現代の社会では考えられないことが起こっていたのですが、そのほとんどは闇に葬られています。アメリカでは一説に600万人と言われるインディアンの虐殺が行われましたが、その大半はインディアンの持っている土地を奪うためにインディアンを蝙し、蝙されたことに怒って攻めてくるインディアンを逆襲して全滅させるというのが彼らの常套(じょうとう)手段でした(※「インディアン」という用語は差別的だとして、現在では主に「ネイティブ・アメリカン」と呼んでいますが、この新しい用語も白人のアメリカ人が作ったものです。
現在でもインディアンは自分たちのことを「ネイティブ・アメリカン」ではなく「インディアン」と呼んでいますので、ここではそれによっています)。
また、アフリカから奴隷を連れて来るのも、「白人の秩序」から言えば何の問題もありませんでしたが、連れて来られる黒人側からみると耐えられないことでした。奴隷船に乗ってアフリカに来たアメリカの荒くれ男たちが、ライフルを片手にアフリカの西海岸に上陸し、男の奴隷が必要だったら目についた家に押し入り、泣き叫ぶ家族を振り切って男を拉致(らち)します。女も同じでその家の男が抵抗したら即座にライフルで撃ち殺して女を連れ出すという方法だったのです。
さらに、アフリカからアメリカ大陸に奴隷を移送する奴隷船には「詰めるだけ奴隷を積む」という方針でしたから、途中で嵐が来ると、満載していた奴隷を「捨てる」という方法で沈没を免れていました。このようなときに「殺して捨てる」のは手間がかかるので、20人ぐらいの奴隷の手首を鎖でつなぎ、そのまま甲板から海に投げ捨てるという殺害方法がとられました。
日本ではこのような歴史を知らない人が多いので、アメリカ人が偉そうなことを言うと、それをそのまま信じてしまう人がいるのですが、アメリカ人を含めた白人(人種的にはアーリア人と言ってよい)という人たちは常に二面性があり、「まともなことを言うけれど、裏では酷いことをする」というのが平気なのです。





『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)

『ナポレオンと東条英機』武田邦彦 ベスト新書(2016)より R0720250912
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