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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

メモ【利下げ決定】今後のFRBの役割とは? ジム・リカーズ(CIA・国防総省・ホワイトハウス元顧問)





メモ【利下げ決定】今後のFRBの役割とは?
ジム・リカーズ(CIA・国防総省・ホワイトハウス元顧問)

先日、FRBは利下げを決定しました。これは多くの人々が予測していたことです。そこで今回は「FRBの役割」について考察します。以下に紹介する記事はやや長く、内容も難解ですが、時間のあるときにぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。読めば、アメリカの金融機関を監督するFRB(連邦準備制度理事会)について深く理解できるでしょう。さらに、今後の動向についても触れています。FRBの動きを知ることは、資産配分の判断に直結します。金利や金融政策の変化に対応できるからです。
この記事は、米国財務長官スコット・ベッセントによって執筆されました。彼はホワイトハウスに所属し、米国経済の方向性を決定する立場にあります。米国政府としてFRBに圧力をかけ、軌道修正を促すことも可能です。記事では、FRBの活動に対して鋭い批判が展開されていますが、それは政治的なパフォーマンスでも表面的なものでもありません。むしろベッセント財務長官は、FRBの歴史を振り返りながら、本来の役割を再確認しようとしています。

FRB誕生の背景
1907年、ニューヨークの投資家たちは「銅の買い占め」や「株式市場での投機」を試みましたが、銅価格は急落し、投機も失敗に終わりました。投資家たちは銀行から借り入れていた資金を返済できなくなり、銀行や信託会社も貸付金を回収できず、大きな損失を被りました。「銀行は危ないらしい」という噂が広まり、預金者が一斉に預金を引き出す事態となります。当時は預金保険制度が存在せず、銀行が破綻すれば預金をすべて失う危険がありました。こうして不安は一気に拡大し、背景には中央銀行の不在がありました。銀行を監督し、資金を供給して救済する仕組みがなかったため、小さな不安が瞬く間に大規模な金融危機へと発展したのです。
この危機を救ったのが実業家J.P.モルガンでした。彼はニューヨークの銀行を

①健全で他を支援できる銀行、
②一時的に資金が不足している銀行、
③破綻寸前の銀行

の三つに分類し、①が②を救済し、③は見捨てて倒産させました。結果として預金者には多少の損失が出たものの、被害は限定的で危機は収束しました。「救うべき銀行」と「見捨てる銀行」を分けたことが秩序ある解決につながったのです。銀行家や政治家たちはモルガンを唯一無二の存在として信頼しましたが、彼も永遠に生きられるわけではありません。モルガン亡き後も銀行を救済できる仕組みが必要となり、こうしてFRB(連邦準備制度)が設立されました。
FRBは当初、金融危機における「最後の貸し手」として機能することを目的としていました。これは経済学者ウォルター・バジョットの原則に従うもので、「健全な資産を持つ銀行には、あえて高い金利で資金を貸し出す」という考え方です。普段は秩序ある経営をしている企業が一時的に資金不足に陥った場合にのみ、高金利でも借りる価値があると判断される銀行を救済するという仕組みです。低金利で貸し出せば、銀行は軽率な投機や無謀な貸付を繰り返すようになりかねません。中央銀行が安易に助けてくれると思わせないためにも、高金利での貸し出しが必要だったのです。この仕組みによって健全な銀行が明確になり、投資家や預金者の安心にもつながりました。FRBはこうして「モルガンの役割」を制度化し、アメリカの金融システムを守る存在として誕生したのです。

本来の使命からの逸脱

ベッセント財務長官が強調するのは、FRBが「最後の貸し手」という本来の役割に立ち返る必要があるという点です。金融政策の名のもとにFRBの役割を過度に拡大すれば、銀行や投資家は自らの責任を軽視し、リスクが拡大します。結果として中央銀行が市場を歪め、金融不安を増幅させる存在になりかねません。量的緩和のような実験的手法が示したのは、FRBが万能ではないという事実です。むしろ政府の財政政策や企業・個人の健全な投資行動に委ねるべき領域を侵食し、中央銀行の影響力を過大にしてしまいました。
記事では、もしFRBが軌道修正を怠るなら「いずれホワイトハウスが主導してその役割を肩代わりするだろう」と警告しています。金融政策だけでなく、国家経済全体の舵取りを政府自らが担わざるを得ない局面が訪れる可能性があるのです。さらに詳しくFRBの今後を知りたい方は、ベッセント氏の原文をぜひご覧ください。

出所:THE INTERNATIONAL ECONOMY
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