タバコ タバコの害は「息切れ」程度!?
ここ30年くらいで日本国民が大きく騙されたことの筆頭が「タバコ」でしょう。
「タバコを吸うと肺がんになる」ということが大々的に報道されて、今ではついにタバコを吸うことに罰則をかけるような法律もできています。そしてそれはさらに発展して「 副流煙のほうが毒性は強いのだ」というようなことまでが言われるようになりました。
夕バコ問題の基本的な原因としては、「煙というものが、動物にとって怖いものである」ということです。炎によって焼け死にますから、人間にも原始的に火や煙というものに対して“恐怖心”があるわけです。
20世紀の初め、1900年から1920年ぐらいにアメリカに吹き荒れた大麻追放運動も、同じく人間社会における煙に対する恐怖心から生じた社会的な動きの一つだったと言えるでしょう。
タバコの中にはもちろんニコチンやタールなどのいろんなものが入っています。それが肺に入って肺の細胞の一部を弱らせたり、あるいは喉の細胞なども傷みますから咳が出たりします。
ですから「タバコは呼吸器系の器官に対して悪い影響があるのかどうか」と言えば若干は悪い影響があります。
タバコを1日30本以上、30年以上ぐらい吸い続けると、COPD(慢性閉塞性(へいそくせい)肺疾患)といういくらか肺胞が傷む病気になります。この病気になると階段をちょっと上ったりするのにも息切れがしたりします。
このように、タバコが身体(心理的なストレスなどを含まない単なる身体)に 良くないということは言えます。日本の医師は変な正義感があって、呼吸器系の医師などは「タバコを吸うとCOPDになるからタバコをやめさせなければいけない」という考えになります。
しかし、医師は第 一に 病気になった人を治すということが求められるのであり、「タバコをやめさせる」という権限はないはずです。
健康になるための相談を受けたときには、医師としての見識の下で「こういうふうな生活をしたらいいのではないですか」とアドバイスはできますが、もともと医師は故障した身体を治す訓練はしていますが、健康を保持するに はどうしたらいいかということについての訓練を受けているわけではありません。
前述したように、血圧が高いと血管が破れて脳溢血などを起こす危険性はありますが、その一方で 血圧が高ければ全身に 血が行き渡るので、その結果としてがんにならなかったり風邪をひきにくくなったりする。肺炎にも罹りにくくなる。さらに脳の衰えも防げるということで、血圧が高いということには良い面と悪い面があります。
もちろんタバコにも、良い面と悪い面があります。このように良い面と悪い面があるときには、それぞれを勘案し、「その人にとってどの状態が適切か」ということを考えることが重要なのは言うまでもありません。

「タバコは無害 イラスト」とググると、ほぼ100% 「タバコは有害」のイラストが出てきます。正に、ガリレオの時代と同じです。嘘やいい加減な情報が、正論になってしまっています。
『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060612 P115