◎ どうしたらいいの?
学生: 紙のリサイクルがあまり良いことではないのはわかりました。じゃあ、どうしらよいのですか?
先生: 今までの日本人は「自分たちはお金持ちだから、世界の森林はどこでも使ってよい」と考えていたんだ。
学生: そんなことはないですよ。僕たちは森林はとても大切だと思っています。
先生: 君が森林を守ろうとしている気持ちはわかる。でも、日本は先進国でベスト3に入る「森林王国」だが、日本の紙の自給率は10%にしかすぎない。
学生: 山分の1しか使っていないのですか……。
先生: そう。だから日本人は自分たちの森林はそのままにして、外国の森林を切っているのだ。
学生: 恥ずかしいですね。
先生:だからまず日本人は日本の森林で紙を作るようにしなければ。
学生: :そうしたらどのぐらい紙を使えるのですか?
先生: 今から50年前は自給率が100%で、その時に500万トンだったから、今の技術なら800万トンぐらいできるだろうね。
学生: そうすると、今と比べて不便になりませんか?
先生: そうね。4分の1になってしまう。
学生: それは困りますよ。
先生: :そんなこと言ったって、日本にはそれしか無いのだから。
学生: 輸入したら良いじゃないですか。
先生: 輸入するって、それは外国の自然を破壊することだよ。
学生: じゃ、リサイクル。
先生: リサイクルすると他国にある石油を2 倍も使うよ。
学生: 先生が「日本人はお金持ちだから」と言うのはこのことですね。
先生: 「お金があれば何でもできる」、「力のあるものは自然を破壊してもよい」という時代が続いてきたが、それは違うのではないかと私は思う。
学生: 自分の国のもので我慢しようと言われるのですね。
先生: そうなんだ。まずは自分の国のものでやって、どうしてもできなければ外国に助けを借りる。でも、技術を開発して自国のものでやっていけるようにする。
それが「環境の技術」だろうね。
学生: 環境技術と言えばリサイクルじゃないんですか?
先生: リサイクルを始めて、紙は自給率ががた減り、ペットボトルは大量生産になったんだ。邪悪な技術はダメだね。
『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260125
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