◎ 日本のごみの量は先進国でも少ないほうである
もう一つ、少し身近な、家庭のゴミを見てみましょう。
日本人はあまりに節約家なので、家庭から「燃えるゴミ」がほとんど出ません。日本人が出す生ゴミは容易に燃やすことができないのです(数字で言えばキログラムあたり
500キロカロリー以下で、ブスブスとやっと燃える程度)。ですからあまり真面目に分別をすると、自治体がゴミを焼却できずに灯油などをかけて燃やしています。それこそもったいないですね。
もしプラスチックや紙を生ゴミに混ぜて出してくれれば、キログラムあたり1500キロカロリー以上になり、焼却炉でキレイに燃えます。特にペットボトルやトレー、牛乳パック(壊さないで)、クシャクシャになった紙を混ぜてもらうと、空気も入りますので、よく燃えます。そんなことはたき火をした人はすぐわかりますし、ちょっと家庭で生ゴミを燃やしてみれば、ペットボトルやトレー、それに紙が入っていた方がよく燃えることがわかると思います。
それとも、他の先進国並みに食糧をドンドン捨てて、燃える生ゴミにしてもよいのですが、それは日本人の感性に合いません。日本人は「お茶碗に米粒一つ、残さないように」というのが性質に合っているのです。
ドイツと日本のゴミの量を調べてみました。
2003年の統計ですが、先ほどのGDPあたりと同じ比較をすると、日本が1ドルあたり97グラムのゴミを出し、ドイツは160グラムです。つまり、ゴミの量もドイツは日本の1.6倍なのです。
私は、日本人はドイツのまねなどする必要がないと考えます。もともと、節約家で使うものも先進国一少ないのですから、大事に使って、捨てるときには「すまない!」と言って捨てる、それが日本人のような質素な民族にとっては「エコ」なのでしょう。
『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260129
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