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yymm77

日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

雑踏の中で、、気楽に楽しむ漱石入門「三四郎」』武田邦彦 (文芸社刊 2016年)より

雑踏の中で、、

大観音の前に乞食がいる 。大きな声で哀願している 。五人は平気で通リ 過ぎた 。乞食に銭をやる気にならないとよし子が言う。美禰子や広田先生は人が多すぎるとか 場所が悪いとか言っている。三四郎も徳義上は、ち ょっと気が咎めたが、一銭も投げてやる気が起こらなかった。だんだん人が多くな ってきた。
暫くすると迷子に出会った。子供はお婆さんを探している。誰も面倒を見ようとしないが、そのうち巡査が来るだろうと責任逃れをしている。とうとう団子坂の上に来て、迷子は巡査が手を取った。団子坂の上から見ると、多くの熾が立っておリ、人が谷底に落ちていくようである。よしず掛けの小屋が両側に並び、木戸番が大声で呼び込みをしている。一行は左の小屋に入った。曽我の討ち入リの菊人形がある。よし子は熱心に眺めている。
広田と野々宮はしきリに話を始めた。菊の培養法が違うとか言っている。三四郎は離れている。美禰子は先を歩いていたが、振リ返って野々宮を見た。首を伸ばして見たが、野々宮は菊の根を指しながら何か熱心に説明している。美禰子はまた前を向いて見物客に押されながら出口の方に進んだ。三四郎は三人を置いたまま美禰子の後を追った。

気楽に楽しむ漱石入門「三四郎」』武田邦彦 (文芸社刊 2016年)より  R0720250515
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