生物の基本は、その種のために生きること、でも、、、
今回がたぶん、動物としての人間というのでは最後じゃないかと思うんですけれども、幸福の4「利己と利他」。
これは、このブログでも一度取り上げたことがありますが、実は、どんなものでも自分が良ければそれで良いということを言われることが多いんですね。自分が満足する、自分がいい生活をする、自分が病気にならない、もしくは家族・家庭が非常に充実している、それが幸福なんだ。
つまリ、幸福というのは本人の問題なんだという非常に強い認識があるわけです。
しかし、生物というものは、もともとそうではなくて利他、つまり自分は生きている価値がないんですよね。生物の一個体というのは、もともと生きている価値がないので、いわばどんなに狭く見ても1種族ですね。人間という1種族のために生きているんです。
もう少し狭く言いますと、例えば、日本のために生きている、もしくは家族のために生きている。これが生物の基本です。
どんな植物でも群れているわけで、例えば、ある植物の種をいろいろなところに撒きますとバラバラに撒いてもその結果としてあらわれるのは、同じような草はどこで咲く、同じような木はどこで生育するとなるんですね。
普通は、生育に非常に良いところは強い植物が繁茂して山の上とか、砂地のような悪い土地には弱い植物が繁茂するわけですね。けれども常にどんなものでも群れております。
群れているということはどういうことかというと、我々の体が細胞でできているように、また日本というのも1億2000万人でできているように、常に我々生物は自分であり他人であるんですね。
ですから自分が満足しただけでは、幸福感を味わえないはずなんですね。
他人が満足して初めて幸福感が味わえる。
『幸福とは何か』武田邦彦(武田邦彦先生音声ブログKindle版大島久幸氏編 より)(雲雀電子出版) 20250207