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yymm77

日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

◎日本のよさを支えている家族主義

◎日本のよさを支えている家族主義

日下: そういうことの基本はやっぱり家族のところにあるんですね。家族の中ではごまかしもインチキもみんな、ばれちゃう。ちゃんと仕上げておけば明日、楽なんだから。つまり、その場しのぎではなく、きちんとやること。それが自分にみんな返ってくる。
だから、家族主義の家族生活がある国はうまくいく。それをばらして個人主義にしてしまうと、となりで何をやっていても関係なし、注意しないとなる。

武田: しかし、個人主義の方がいいと言っている人が多いんですけど。

日下: それは日本の場合は家族主義が一00%完成しているから、その中でちょっと個人主義がいいという意味です(笑)。みんなが規則を守っているときに自分だけチョッチョッと抜け穴をやればうまくいく。それは儲かる。
そういう人間に対して、「あとがこわいぞ」と言ったものだが、大都会に来るとあとがないわけで、逃げてしまえばいい。そういう人のことを日本では昔から流れ者とか、渡り者といって、あまり信用しない。

武田: 小さい都市で人口が五万人とか、六万人くらいのところで、中小企業の商売をやっている経営者を見れば、その人の日頃の行動が、息子まで代を継げるかどうかの勝負だということがはっきりわかりますよね。
日向市という人口五万五千人くらいのところに、研究所長で五年間くらいいました。そういう小さな地方都市の中での日本人の生き方というのは勉強になりました。そこは閉鎖されているといえば閉鎖されているのですが、きっちりとした田舎のまちをつくっていて、そこでいろんなことが行なわれているのですが、結局は誠実でないと、長くは続かない。
そういうのを乱す人は、一時期繁栄しても、しばらくするとだいたい駄目になる。研究所長していた頃から二十年近く経ちますが、一年に一度くらい行ってまちの様子を見ると、だんだん変化がわかってきて、とてもおもしろいと思いますね。

日下: 家族というのが社会の原型で、そこにあるよいものをそのまま社会に拡大できればそれほどいいことはないわけです。
こんなことは昔からわかっていて、孔子が「修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)」と言った。まず、自 分の身を修め、家庭を整え、国家を治め、天下を平和にする。すなわち、天下もまず個人の修養が基本となっているというわけです。
それを日本は実によく完成していた。普及率百%の常識になっていたので、これをぶっ壊すと何か賢そうに見える、進んでいるように見える。欧米化したハイカラに見える。ところが、ありがたいことに、そのご本家であるアメリカの方がおかしくなった。
日本もこれで目が醒めればいい。日本は何も焦ることはなく、昔のような家族主義に戻ればよい。ただし、私たちの世代は家族主義の悪い面も知っている。家族礼賛屋のような大人がいて、子供の頃は「いい加減にしてくれ」と思っていた。戦後、民主主義だ、進歩だ、努力だ、と言われたとき日本国民は解放感を味わった。そういう面もあるから、まあ、いまから日本ではじまる家族主義の復活も「ほどほどにやってほしい」と思っている。

『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より
R070118 P186
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