生命の進化と幸福
ところがここに大きな問題があります。
つまリ、幸福から言うと単細胞生物で良かったかもしれないんです。
ストロマトライトもしくは多細胞生物の最初の生物で良かったかもしれないんです。それが少しずつ改善するものですから、どんどんどんどん改善されちゃうんですね。
改善と言いましたが、これが善かどうかがわかリませんが、とにかく改正されていくんです。
最終的にどうなるか? 誰もわからないんですよ。
実は、あの中生代に登場した恐竜も隣の恐竜よりか強くなるためには、自分が隣の恐竜より大きくならなければいけない、すると、大きな体になるというDNAを持った恐竜が支配する。
そうなると、それよりかもっと大きな恐竜になるというふうに、どんどんどんどん改正され、ついに2億5000万年かけてあんなに大きい恐竜になっちゃったんですよ。
最初はねずみみたいな恐竜だったんですけれども、それがあんなデカい恐竜になっちゃったわけです。それで、一説ではデカすぎて死んでしまった話もあるわけですね。隕石で死んだという話もあリますが、少し辻棲が合わないところも学問的には実はあるんです。
つまリ、DNAにしても脳にしても、「改善が良し」とするんですね。私がよく言うのは、ある主婦がお皿を洗うときに、前の日はたっぷリと洗剤を使わないと油汚れが取れなかったのが、次の日にちょっと一滴だけ垂らしたら油汚れが全部取れる洗剤を使ったら、その次の日からは、もう新しい洗剤を使わざるを得なくなるわけですね。
人間というのは日々改善して改善して、少しずつ改善して後に戻れないんですよ。これはDNAの特徴もそうなんですね。
そうするとDNAで現在頂点にいて‘脳で頂点にいる人間は、本当に日々、毎日毎日改善するんですよ。斯くいう私も、ついつい毎日ブログなんか出したリして、これも改善の方向に向かっているんですね。
ところが、ここで幸福との関係では難しい問題が生じるんです。
改善の目的が不明なんですよ ・・・。
『幸福とは何か』武田邦彦(武田邦彦先生音声ブログKindle版大島久幸氏編 より)(雲雀電子出版) 20250204