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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

「絡合(らくごう)力」から結婚制度を考察する

「絡合(らくごう)力」から結婚制度を考察する

「絡合」という言葉があります。『絡合力』(ビオ・マガジン)という本を2022年に出版するなどして、私が今たいへん興味を持って研究を重ねているテーマです。
「絡合」とは「互いに絡んでもつれ合う」という意味です。「絡合力」とは、本来「素粒子から生物に至るまで、宇宙にあるすべてのものにはつながり合おうとする力がある」という意味です。
私はこの「絡合力」こそ、これからの世界が注目していかなければならない力だと考えています。

元々人間は、「個」で生活することはできません。ですから、夫婦が基本です。人間以外の動物の生活の最小単位も「個」ではなく、オスとメスのつがいです。
地球が誕生してから約46憶年、生命が誕生してから約37億年、そして約12億年前にオスとメスができました。
オスとメスができる以前、生物は単純な分裂を繰り返して自己増殖していました。オスとメスに分かれたことで、生物は、オスないしメスが持つ遺伝子の良いところを取り込み、あるいは足りないところを補い合って、新しい生命体を生み出すようになりました。
オスとメスに分かれたからこそ、劇的に変化していく環境に適合することができる生命体をつくり上げる遺伝子の組み立てが可能になったのです。
より強い遺伝子を生み出すためには、オスとメスが互いに力を合わせなければなりません。生命の基本は、オスとメスがそこにいる、ということにあります。「人は結婚して一人前」という、今でこそ古めかしくて反感さえ買いそうな言い方の本当の意味はここにあるのです。

「なぜ結婚するのか?」という問題は、一見とても難しく、そう簡単に結論が出るようなものではないように思われがちです。
科学の視点を少し離れて、筆者が生きてきた、その経験則からお話をしてみましょう――――。

亭主の出世は、女房の知恵と采配次第

戦前の日本には「家制度」がありました。1898(明治31)年制定の民法で規定され、1947(昭和22)年に廃止されました。家制度とは、家を単位として一つの戸籍をつくり、そこに所属する家族を戸主が統率する仕組みです。
家制度の下では、結婚するには戸主の同意が必要でした。戸主を引き継ぐことができるのは、原則的に長男です。

廃止されはしましたが、この家制度には合理的な部分も多々ありました。
一例として、「家」の中で妻は「おかみさん」と呼ばれ、実質的に全権を掌握していました。家の責任は戸主である男性が受け持ち、前述したように家の運営は女性に委ねられていました。家の内と外の仕事を妻と夫で分業するのはとても合理的です。会社を想像してみればおわかりでしょう。

そして、「家のことは妻に任せて、遮二無二に働く」というのが男の美徳でもありました。
現在の日本社会には、こうした面がたくさん残っています。「かかあ天下」や「亭主関白」という言葉も死語とは言えません。やや自嘲的ではあるにしても、家庭の平和を表す喜ばしい表現として今も盛んに使われます。

幕末に、三遊亭円朝が即興でつくったとされる「芝浜」という古典落語の名作があります。
大酒飲みだった魚屋の亭主が、女房の知恵と采配で立ち直って出世する―――という話です。古典落語には、こうした妻が主導権を握ることで夫が成功する話がたくさんあります。
夫婦にはさまざまな形態があり、夫婦の個性はそれぞれに表れるものでしょう。ですが、日本は古来、「男は家族のために黙々と働き、女は男を上手に操って稼がせる」でやってきたのです。大枠では今もそれは変わりません。

かけがえのない国――誇り高き日本文明』 武田邦彦 ((株)MND令和5年発行)より
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