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yymm77

日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

◎目標とか目的とかに縛られすぎている大学生

◎目標とか目的とかに縛られすぎている大学生

武田学生に教えていて一番思うのは、学生は全員が「何か目標がなければいけない」と思っているんですよ。私が「今日を楽しく過ごせばいいんだよ」と言っても、「いや、目標が」と。
私は「目標があるとつらくなるよ。駅まで歩こうと思うと十五分かかるから大変だなと思うけど、散歩だと十五分は短い。散歩感覚ならば、歩いているうちに駅に着く。だから、あまり目標を持たずに、歩くことだけ楽しんだら、そのうち駅に着くから」と言うのです。
目標がなければいけないと思うから、つねに何かをするのに目的を聞きたがる。学生は、よく「この勉強はどう役に立つんですか」と聞いてくる。
「あなたは将来、社長になるの?プロ野球選手になるの?何になるにしても、そんなことは関係ないよ」と言います。目標とか目的とかに縛られすぎているから、役に立つものしか勉強したくないとなる。行為と目的に関する取り違えみたいなのがある。それが一つの大きな不満の原因になると思うんです。何をやっても満たされないし、何をやっても
つまらないし、何か、よくわからない状態になってしまう。
昔は目標はあって、「日々、努力すれば何とかなる」という概念があった。いまはそれがないから、なかなか大変ですよ。その意味で学生は大変。
彼らは「役に立つ研究」「役に立つ人生」「あなた、目標を持たなければ駄目よ」「あの大学に入らなければ駄目よ」と言われ続けてきたのでしょうね。私たちが若い時代も多少はそういうこともあったでしょうが、そういう押し付けが昔よりずっと強い。だから講義のときに、私は「単位をとったって意味ないよ。単位がほしければ、申し出れば、いつでもあげる」と言っています。
授業中に学生が寝ていると、「きみ、眠たかったら、早く下宿に帰れよ。ちゃんと優をつけとくから」と言う。しかし、それで帰った学生は一人もいない。「いや、私、聞きます」とか。
もちろん彼らにはぼんやりと自分たちが何をすべきかわかっているのでしょうが、それを実現するだけの力もないし、必要もない。この完成された社会で蓄積された不満のエネルギーは、いまはまだだめだけれど、あと二十年くらい先にドカーンといくのではないかなとは思っているのですがね。私は楽観的なので、これから新しい時代に入ってくると。
だから、私は「二0二0年には『環境を守る」などと言っていたら、みんなが『何、お発は、ばかなことを言っているんだ!』となるだろう」と言っています。しかし、みんなは「そんなことはないですよ」と言うけれど、私は必ずそうなると思って(笑)。

日下: 武田先生はもう教室へ来て座っている学生に「単位やるから、帰っていい」と言ったが、私は教室に来る前に言う。そうすると、誰一人教室に来ない(笑)

武田: ああ、そうか。もう、来ちゃっているから、いまさら帰りたくないと(笑)。

日下: そう。「私の授業は出席とりませんよ。みんな、合格にしますからね」と言ったら本当に来ない。

武田: すると強制力も必要である?

日下: それは相手を子供扱いすることになる。子供を半大人にして、それから一人前の大人にするのが教育だから、「僕の話よりももっといい勉強が世の中にあると思う人は世の中に行きなさい」と言っている。だから、「教室に来ないのは、みんな、世の中にみつけたんですね。けっこう、けっこう」と。その代わり「就職の世話などを頼みに来るなよ」と言っている。私の教え子じゃないのだから(笑)。


『作られた環境問題』NHKの環境報道に騙されるな! 武田邦彦・日下公人 (WAC 文庫 平成21年発行)より R070114 P172


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