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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

◎ (洗剤の)使い方 『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より

◎ (洗剤の)使い方

洗剤が環境に悪いと言われるのは、二つの理由からです。
一つは「昔の洗剤の中には悪いものがあった」というのを今でも覚えているからです。
庶民が石けんを使うことすら、人類の歴史から言えば最近のことですから、まして洗剤はごく最近に使うようになったものです。それも石油化学が発達してからですから、よくわからない中で、とにかく「油が落ちるもの」を探して作り出したのです。
人間の頭はそれほど優れてはいませんから、最初に作った洗剤は、分解しにくく、一部の生物に被害を与えました。その時に「洗剤は環境に悪い」とされたのです。
でも、人間というのはとても良い性質をもっています。それは「悪ければ改善する」という前向きの心です。洗剤メーカーは深く反省し、人間にも環境にもほとんど影響のない洗剤を作り出しました。今ではそんな洗剤しか売られていないので、全く心配はないと断言できます。
でも、間違いもあります。それは消費者の方の問題ですが、洗剤をついつい使いすぎてしまうということです。石けんは普通は固形ですから、それをこすって使うのでそれほど多くは使わないのですが、洗剤は液体や粉末で使いやすく、ついつい過剰に使ってしまいす。
体の洗浄の専門家や、衣服の先生にお聞きすると、「現代は洗いすぎの時代」だと言っておられます。衣服も、本当は汚れが目立つぐらいで洗うのがよいそうですが、現在では
「1回着たから」という理由だけで気軽に洗濯機に入れてしまいます。遊び盛りの子供でもいるなら別ですが、大人の衣服がそれほど汚れるはずはありません。だから第一に洗う頻度を減らし、第二に、洗濯機に洗剤を入れるときには、いつもの半分ぐらいにして汚れの取れ方を見て、ギリギリにすることです。
また、衣服では汚れるところが決まっているので、そこだけに汚れ落としをさっと吹き付けるなどの工夫をすれば、洗剤は大幅に減らすことができます。
また、髪や体を洗うときのシャンプーやボディーシャンプーは使いすぎていると専門家は指摘しています。だいたい、人間の体の表面の皮闇は、1週間に一度、洗えば良いぐらいにできているのですが、今ではほとんどの人が毎日のようにシャワーやお風呂に入り、それも徹底的にシャンプーなどを使って洗っています。
体の表面を覆う皮府は、いわば脂でできているので、洗剤でごしごしやると皮府が一部、破壊されます。そうなるとその下の毛細血管が「これはいけない」と体の中に後退してしまうのです。本来は皮旧は「アカとなって落ちる」のが自然ですから、皮膚にとってはとてもひどいことです。
アト。ヒーの研究をしているお医者さんの中には、「皮凋を清潔にしておくことは大切だが、あまり過度に洗いすぎると、皮旧を傷めて、ときにはひどいアトピーになる」と警告している方もおられます。そのお医者さんは、3日に1回ぐらいしか洗剤は使わず、ほかの日は少し熱めのお湯でシャワーに入ったり、ゆっくり湯船につかると言っておられました。
しばらく湯船につかっていると体の表面の脂が取れるのがわかります(体は自然を求めていますから、できるだけ洗剤の使用量を減らすことです。

『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20251218



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