忍者ブログ

yymm77

日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

◎ ちょっと本格的な話『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より

◎ ちょっと本格的な話

日本で使われるプラスチックは1年で1400万トンです。そのうち、ペットボトルを法律でリサイクルすることになった時点の、ペットボトルの消費最は14万トンでした。つまり、プラスチックの100分のーしか使っていなかったのです。
だから、ペットボトルを全部、リサイクルしても石油を節約することなどできなかったのです。まして、リサイクルするのにはトラック、自治体の機械装置、そして業者のリサイクル工場でも、大量の電気や石油を使います。どんなに効率的にやっている自治体でも、石油から新しくペットボトルを作るのと比較して、3倍以上もかかるのです。
つまり、私たちはすっかり洗脳されて、「リサイクルする人は環境の意識が高い」と錯覚していますが、本当は「リサイクルする人は環境を汚す人」なのです。
また、大型スーパーに行くとプラスチック・トレーや牛乳パック、ペットボトルなどの「回収ボックス」がありますが、あなたも入れていますか? あの箱は単に「回収」となっているだけで、リサイクルされているのではありません。
事実、「容器包装リサイクル法」という法律で行われているプラスチック・リサイクルでは、年間430万トン(注)も捨てられるのに、公的な発表でも、トレーで言えば、100個に2個、つまり8万トンしかリサイクルされていません。たった100個に2個をリサイクルするために、分別して、リサイクル・ルートに乗せますから、資源は膨大にいるのです。でも、変な話ですが、無駄が多いほど多く税金をもらえますので、業者にはおいしいのです。

(注:※社団法人プラスチック処理促進協会、プラスチック製品の生産・廃棄・再汽源化・
処理処分の状況2003のデータと、武田研究室調査より)
市民(税金を出す側)にとって辛いこと(お金を出すこと) は、業者(税金をもらう側)にとっては良い(お金をもらう)ことなのです。またスーパーは回収ボックスをおいておけばお客さんがまた来てくれますから、これも「お金をもらう方」としては、市民が錯覚してくれた方がお金が入るのです。
よく、お母さんが子供にボックスの前で「環境を良くするのに協力しようね」とウソを教えているのを見ると、私は悲しくなります。子供にはウソを教えてはいけませんから、
「一部の人にお金をあげて、環境は悪くしようね」と言わなければならないのです。お母さんも辛いものです。

『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20251204



武田邦彦先生著作物取り扱い店
PR

コメント

プロフィール

HN:
yymm77
性別:
非公開

P R