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日本を潰そうとする強大な勢力に、対抗するために、、、、

4月7日、天皇皇后両陛下は慰霊のため硫黄島をご訪問

4月7日、天皇皇后両陛下は慰霊のため硫黄島をご訪問されました。硫黄島では、「天山慰霊碑」(硫黄島戦没者の碑)、村によって整備された「硫黄島島民平和祈念墓地公園」、日米双方の犠牲者を偲ぶために都が設けた広場「鎮魂の丘」へ足を運ばれました。




お誕生日の会見において陛下は「戦後80年という節目を迎え、各地で亡くなられた方々や苦難の道を歩まれた方々に、改めて心を寄せていきたいと思っております」と述べられましたが、今回の慰霊の旅がその第一歩となったわけです。

新聞各紙では、「鎮魂の丘」で献花をされる両陛下の写真が紹介されるとともに、31年前に同地をご訪問された際の上皇上皇后両陛下のお写真も並べて掲載されていました。二つの写真を見比べると、背景の花々や樹木が31年という歳月を経て大きく育っている様子が印象的でした。

これらの写真を目にしつつ、平成6年に上皇陛下がお詠みになった御製を思い起こしました。

硫黄島 二首(平成6年)

戦火(いくさび)に 焼かれし島に 五十年も
          主なき蓖麻(ひま)は 生ひ茂りゐぬ

このお歌にはかつて戦火によって草木が焼き尽くされた島が50年後、誰も手をかけることなく蓖麻が生い茂る様子への感慨が込められています。「主なき蓖麻」という表現には、未だ多くのご遺骨が眠り、住民が住むことが叶わぬ硫黄島の悲しさが滲んでいるように思います。そして、30年後の現在、蓖麻はさらに茂っているだろう様子が今回の陛下のお写真からも容易に想像されます。年月の長さとその重みを改めて感じさせられる歌ですね。

今回のご訪問では、元島民や遺族へのお声がけだけでなく、硫黄島基地を管理する海上自衛隊の隊員たちにも心を寄せられました。自衛隊員の生活や勤務状況についての質問が行われたほか、整列する隊員一人ひとりに直接お言葉を掛けられる姿も印象的でした。

戦争を経験せず戦後に生まれた天皇陛下だからこそ、平和の維持のために尽力する自衛隊員への感謝や労いのお気持ちがひときわ強いのだと感じられる場面でした。

両陛下は今後、広島、長崎、そして沖縄へも慰霊のためご訪問される予定です。今年、戦後80年という節目を迎えるにあたり、天皇陛下の慰霊のお心を胸に、「平和」について改めて考えていきたいものですね。

一般社団法人日本令和研究所からメルマガの内容を一部変更して掲載しております。
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