増税と憲法違反の疑い 「税金の二重取り」
もともと、「専用ゴミ袋」というのは憲法違反の疑いがあります。
人間が生きていくうえではどうしてもゴミを拾てなければなりません。そして昔と違って、現代の都会生活では自分の庭でゴミを処理するのはまず無理です。だから「ゴミを出さなければ生きていけない」というのは間違いありません。
ところが、ゴミを出すには「専用ゴミ袋」を買わなければならないというのは、どういうことでしょうか？
ゴミを処理するのは自治体の義務であり、そのために市民税を取っています。もちろん、市民は市民としての行動はしなければならないので、指定された日に指定されたゴミをキチンと出すのは大切なことです。
でも、お役所はあまりにも横暴です。「指定されたゴミ」をレジ袋にキチンと入れて「正しくゴミ置き場」に持って行っても、「お金を出してゴミ袋を買わなければダメ」と言うのです。それも、そのゴミ袋で儲けるのは市民ではなく、スーパーなのです。
つまり「正しい行動」をしている市民が余計なお金を払わなければならなくなったのです。
「専用ゴミ袋」を有料で市民に買わせるというのは、完全な「税金の二重取り」ですし、お金がなければ人生は送れないぞという脅しのようなものですから、とても納得できるものではありません。
『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21（2009）年 講談社刊より 20251127
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